新千歳空港を出て、電車に1時間40分乗って、到着した駅でバスに乗り換えて、十数分で筆者が予約したリゾート地に着いた。辺鄙な場所にあり、アクセスも不便であるにもかかわらず、春節前日の大晦日に当たる1月27日夜11時になっても、ホテルのホールは大勢の人でにぎわっていた。同リゾート地の客のうち、中国大陸部、香港地区、台湾地区から来た客が70%を占めているという。また、台湾地区から来た同地のスタッフ曾さん(27)によると、中国人留学生が多い日本の他の店とは違い、「ハイエンド路線」の同地の中国人スタッフは働き始める前に一連の訓練を受けているという。
北海道から東京に行くと、爆買いをする中国人観光客の姿をあまり見かけることができなくなっていた。銀座や新宿などの繁華街では、以前なら店の外まで長蛇の列を作っている中国人観光客をよく見かけたが、今は免税手続きができるレジでも並ぶ必要はない。東京周辺の大型アウトレットモールに行くと、中国語が話せる女性スタッフから、画像をSNSに投稿すると割引券がもらえるサービスや一定の金額以上買い物すると帰りのバスのチケットがもらえるサービスなど、各種セールを熱心に紹介された。「このようなサービスは前にはなかったよね?」とそのスタッフに聞いてみると、「前はすごい数の中国人観光客が来ていたから、丁寧に紹介する暇なんかなかった。もし、自分から聞きに来る人がいても、簡単に説明するだけだった」と率直に答えてくれた。このスタッフは大学生で、冬休みを利用してアルバイトをしているということで、「『爆買い』が減ったため、中国語が話せるスタッフもほとんどいらなくなり、2月からは新しいアルバイトを探さなければならない」と話した。
東京のある本屋で、1月20日に発売されたばかりの「中国人観光客の財布を開く80の方法」という本が、おすすめリストに入っているのを見かけた。その本の宣伝文句は「ポスト『爆買い』時代の特効薬!」だ。つまり、中国人の「爆買い」に陰りが見えていることに、日本社会はすでに気付いているのだ。同書の作者は、「爆買い」時代が終わっても、新しい中国人インバウンドビジネスが始まり、値段と価値がマッチしたサービスや体験を提供しなければならないとの見方を示している。
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